庭は「もう一つのリビング」

私にとって「庭」は、単なる敷地の余白ではありません。それは、私たちが創り出す「非日常の空間体験」をより一層深めるための、「五感に訴えかけるもう一つのリビング」だと考えています。室内と外部を曖昧につなぎ、そこで過ごす時間が、お客様にとっての「究極の癒し」となるような場所ですね 。

重厚感のあるコンクリートの打ち放しの壁は、それ自体が「最高のキャンバス」です 。その無機質な背景があるからこそ、庭の緑や石、水の要素が持つ「生きた質感」が際立ちます 。コンクリートの硬質さと、植栽の柔らかさ、石の重厚さ、水の流れの清らかさといった異素材を組み合わせることで、互いの良さを引き出し、空間に深みと奥行きを生み出す。この「対比の美学」こそが、私の目指す「かっこよさ」につながると信じています 。

「家の顔」としての外構・アプローチ

外構やアプローチは「家の顔」であり、お客様を招く際、その家の品格が問われる場所です 。リゾートホテルのエントランスがゲストの期待感を高めるように、私たちは玄関までのアプローチで「非日常への導入」を演出します 。例えば、玄関アプローチに水盤を設けることで、水のせせらぎが日常の喧騒を忘れさせ、静寂への導入を演出する。夜には、足元を照らす間接照明やシンボルツリーを浮かび上がらせるアップライトで、幻想的で高級感のある空間を創り出し、お客様が「おお！」と感嘆するような期待感を持たせる演出を心がけています 。

自然との一体感と非日常の演出

ラグジュアリーリゾートから学ぶのは、「その土地の自然と文化を深く読み込み、空間デザインに昇華させている」という哲学です 。大分の豊かな自然環境を活かし、コンクリートという素材と融合させることで「地域との共生」を追求しています 。大開口の窓を設け、外の景色をまるで絵画のように切り取ることで、室内にいても自然を感じられるように工夫する。リビングから見える山並みを借景にしたり、バスルームから星空を眺められるようにしたり。プライバシーを確保しつつ、光や風、そして美しい景色だけは室内に取り込む。この「内外の調和」こそが、究極の贅沢だと考えています 。
特に「水の要素」は、空間に「静寂」と「癒し」をもたらす上で非常に効果的だと考えています 。水盤に光の反射によって、室内に水面の揺らぎが映し出されるような工夫をすることもあります 。お客様には、庭で過ごす時間が「非日常の体験」となり、日々の喧騒から離れて心から安らぎ、五感で自然を感じてほしい 。それが、お客様にとっての「究極の癒し」につながると信じています 。

庭は「生きたアート」

富裕層のお客様は、庭に「究極のプライベート空間」と「洗練された社交の場」の両方を求められます 。外部からの視線を遮りながらも、広がりや開放感を感じさせるデザイン。そして、来客時には、家の中だけでなく庭を含めた空間全体で、最高の「おもてなし」を提供したいと考えていらっしゃいます 。ゴルフのパッティンググリーンや、瞑想できるZENガーデンなど、お客様の趣味に合わせたパーソナルな空間を庭の中に創り出すこともあります 。
庭は一度造ったら終わりではありません。植物は成長し、季節ごとに表情を変え、時間と共にその姿を変化させていきます 。私たちは、新築時がピークではなく、「住むほどに愛着が深まり、時と共に熟成していく空間」を目指しています 。庭もまた、住む人の生活と共に「生きたアート作品」として進化していくものだと考えています 。

お客様の「言葉にならない理想」を具現化する

お客様の「言葉にならない理想」を、最高の形で具現化すること。それが、私たちに依頼すべき最大の理由です 。お客様のライフスタイル、趣味、家族構成、そして「家で何をしたいか」という本質的な願いを徹底的にヒアリングし、深く理解します 。そして、その漠然とした「かっこよさ」や「理想の暮らし」を、計算され尽くしたデザインと、熟練の職人の技術で、想像を超える唯一無二の空間として形にします 。
「妥協しない」姿勢は、お客様が求める「最高品質へのこだわり」に応えています 。コンクリートの打設一つとっても、ミリ単位で管理し、気泡一つない芸術品を造るかのように作業します 。これは、一度建てたらやり直しがきかないコンクリート住宅だからこそ、お客様に「この品質ならば一生住める」という絶対的な安心感を与えることにつながります 。

お客様の人生を豊かにする「作品」を創造する

私たちはこれからも、「本質的な豊かさ」を追求し、「唯一無二の空間体験」を求めるお客様に、最高のコンクリート住宅を届けたいと考えています 。それは、単に住む場所を提供するだけでなく、お客様の人生をより豊かに、誇り高くするような「作品」を創造し続けるということです 。
お客様の人生を、「より豊かに、そして誇り高く」したい 。私たちが創り出す空間は、単なる住居ではありません 。それは、家族との団欒、友人を招いてのパーティー、静かにアートと向き合う時間。あるいは、ワインを片手に景色を眺めるプライベートな時間 。お客様がそこで過ごす「瞬間」一つ一つが、人生の中で特別な思い出として深く刻まれるような、「感情を揺さぶる空間」でありたいと願っています 。