感動を呼び起こす「非日常」を、わが家へ。

感動を呼び起こす「非日常」を、わが家へ。

皆様は、旅先の高級ホテルで心を奪われた経験はありませんか? 私はこれまで数多くのコンクリート住宅を手がけてきましたが、最高の「居住空間」を追求する上で、常に世界の高級ホテルデザインからインスピレーションを得ています。そこには、単なる宿泊施設を超え、訪れる人々に「忘れられない体験」を提供する空間創造の秘訣が隠されているからです。

「ファーストインプレッション」が生み出すドラマ

ホテルが最もこだわるのは、エントランスからロビー、客室へと続く動線の中で、いかにゲストの期待感を高め、非日常へと誘うかという「迎え入れるための演出」です。特に注目すべきは「天井高のコントラスト」です。例えば、エントランスの天井をあえて低く抑え、その先の広大なロビー空間へ入った瞬間に「解放感」を最大限に引き出す。このドラマティックな演出を住宅に応用するならば、玄関からリビングへ向かう廊下を少し低く抑えることで、リビングに入った瞬間に視界が大きく開けるような感動体験を提供できます。お客様が思わず「おお!」と感嘆するような空間こそ、私たちが目指すものです。

素材が語る「重厚感」と「品格」

高級ホテルでは、上質な天然素材が惜しみなく使われています。大理石の模様のつながりまで計算し、まるで一枚の大きな絵画のように見せる。あるいは、木材と金属の組み合わせが織りなすハーモニー。これは、私たちがコンクリートをメインとしながらも、他の素材との組み合わせで「重厚感」や「かっこよさ」を追求するのと全く同じ思想です。細部にまで妥協しない素材選びこそが、その空間の品格を決定づけます。

光と影が織りなす「ムード」

ホテルでは、ただ明るいだけでなく、光と影のコントラストで空間に奥行きを与え、ムードを創り出しています。メインの照明は極力見せず、間接照明を多用することで、空間全体が柔らかく、そしてドラマティックに見えます。これは、アート作品を際立たせるための照明計画と共通するアプローチです。人が最も美しく見える光、空間が最も魅力的に映る光を追求することが、最高の住宅デザインにつながると信じています。

「究極のパーソナルサービス」をわが家で

高級ホテルがゲスト一人ひとりの嗜好を把握し、先回りしたサービスを提供することで最高の満足感を生み出すように、住宅設計においてもお客様との「徹底した対話」を最も重視しています。多忙な経営者や専門家であるお客様のライフスタイル、趣味、家族構成、そして「家で何をしたいか」という本質的な願いを深く理解すること。
例えば、海外からの賓客をもてなす機会が多いお客様には、単に広いリビングやダイニングだけでなく、シームレスにつながる「プライベートバーカウンター」や「ワインセラー」を組み込んだデザインを提案します。ホテルのラウンジのように、お客様自身がホストとしてスマートに振る舞え、ゲストも心からリラックスできるような空間。これは、単に「キッチンが欲しい」という要望では出てこない、お客様の「おもてなしの流儀」まで踏み込んだ提案です。

また、ホテルでは客室の機能性が徹底して追求されています。スイッチの位置、コンセントの数、バスルームの使い勝手、ベッドの寝心地まで。住宅においても、私たちはその「機能美」を追求します。生活動線が悪かったり、収納が足りなかったりすれば、それは最高の家とは言えません。お客様が日々の生活の中で感じるであろう、ほんの小さなストレスすらなくす。使う人が意識せずとも、すべてが完璧に機能する。この細部に宿る「配慮」こそが、真のラグジュアリーであると私は考えます。

「感情を揺さぶる空間」が、人生の物語を紡ぐ

ホテルでの滞在がゲストの心に深く刻まれる体験を提供するように、住宅もまた、お客様の人生の中で特別な思い出として残る「感情を揺さぶる空間」でなければなりません。家族との団らん、友人を招いてのパーティー、静かにアートと向き合う時間。それら一つ一つの「瞬間」が、心から安らぎ、そして誇りを感じられる、唯一無二の場所で紡がれること。これが、私たちが高級ホテルデザインから学び、住宅設計に落とし込むべき、究極の目標です。
皆様にとって、家が単なる住まいではなく、「心から安らぎ、そして誇りを感じられる、唯一無二の場所」となるよう、私たちはこれからも最高の空間を創造し続けます。

Story

Contact

お問い合わせ

Telephone

お電話でお問い合わせの方

097-574-9290 対応時間:00:00-00:00
Contactform

メールで各種お問い合わせ

Mailform